DIME Driving Lounge 〜2015 Summer〜に参加してきた その22015年05月25日 23時43分

昨日の続き。

いよいよメルセデス・ベンツ GLA 45 AMG 4MATIC Edition1の試乗です。

メルセデス・ベンツ GLA 45AMG 4MATIC Edition1

メルセデス・ベンツ GLA 45AMG 4MATIC Edition1 リア

見ての通り派手です。ちょっと恥ずかしいです。
羽が生えていますし(笑)、ホイールは20インチです。
本来コンパクトなSUVとして仕立てられたGLAですが、そこに直列4気筒DOHC2Lのターボを搭載。GLA 250用の2Lターボとは別形式のエンジンが載り、360馬力ものパワーをたたき出します。
ちなみにGLAのベースグレード、GLA 180は1.6Lターボで122馬力ですから、実に3倍もの開きがあります。
お値段も、GLA 180が351万円なのに対し、GLA 45 AMGは810万円。そこにオプションが色々載ると、1千万円近くなります。


運転席

運転席の質感はさすがに高いです。メルセデスですねぇ。ただ、やっぱり中も派手で、ギラギラしていて品がないとも言えます。
面白いことに、エンジンはキーを捻るタイプなんです。もはや一般的になりつつあるプッシュスタートスイッチではないんです。
中はハッキリ言って広くはないですね。
シートはさすがAMG、かつ高出力車だけあり、セミバケットシートになっていて、着座位置も並のセダンより低いくらいです。全くSUVっぽさはありません。


リアシート。赤いシートベルトがワンポイント与えていて、これはこれで良い感じです。

センターコンソール周り

テンキーを配したパネルがあり、スイッチ類も最近の国産車にありがちな、見た目だけで使いやすさなど無視したタッチパネル式ではなく、オーソドックスなボタン式です。
シフトレバーはもはや電気スイッチで、どのレンジに入っているかがわかりづらいのが難点。
Pレンジはシフトレバー手前のPボタンを押さなければなりませんし、パーキングブレーキは電動式で、ハンドルの右下側にあります。

リアアウトレットは今は常識?

もはやこのサイズの車でも当たり前のリアのエアコンアウトレット。ただこの辺りは、ベースグレードの質感のままですね。

それでは早速走り出します…が、一般的なトルコンATのようなクリープ現象は全くなく、結構踏まないと発進しません。
一般のAT車なら、チョンと足をアクセルペダルに乗せる程度で走り出しますが、GLA 45 AMGは、感覚的に2割程度踏まないと走りださない印象。
しかも、極低速はパワー感があまりなく、低速トルクは細い印象。もう少し踏むと、いきなりドッとパワーが出てきます。

パワー的には4.5LのNAエンジン並みなのですが、やはり2Lターボらしいエンジン特性です。
この車には、もう少し排気量の大きいエンジンのほうが合っている気がします。

結構なドッカンターボでした

ちょっとアクセルを踏むと、エンジンが吠える! がっつり踏み込むと咆哮とともにミスファイアが! こりゃエライ車に乗ってしまった。
走りだしてしまうと、もうパワーの塊です。どこからでも急加速可能。
それでいて安定感は抜群で、一般道レベルではどうあがいても破綻しようがない素晴らしいスタビリティ。4MATICすごいね。

ただ、どう考えても一般道、特に都内のような道ではパワーを持て余し気味で、一瞬にして法定速度に達するので、フラストレーション溜まりまくりです。この車で街乗りは厳しいと言わざるを得ません。峠に繰り出したくなります。

乗り心地は悪く無いですね。足はしなやかに動くし、大出力をしっかり受け止められるだけの足ですから、一般道の速度レベルでは快適です。
視界はハッキリ言って良くないです。リアは殆ど見えないし、左右の見切りも今ひとつ。これはベースグレードでも同じでしょうね。

絶対試乗することもないであろうGLA 45 AMGに乗れて良かったです。
欲しいかと言われると、きっぱりとノーと答えます。まあ買えないんですけどね(笑)
この車はベースグレードが正解と思いますね。同じ810万円だすなら、メルセデスでもEクラスあたりにします。


軽食食べて一休み。

軽食が出ました

普段なかなか乗れない車に乗れて良かったです。
メルセデスのディーラーなんてのは、多分一生行かないでしょうし。
クロスオーバー7は収穫でした。自分が必要に迫られて、3列シートの車を買うなら、まず候補に入れたいですね。

個人的には、今回の試乗車にはなかったけど、ルノーの方とお話して、メガーヌエステート GT220が隠れた名車ですよと教えていただき、6MTと扱いやすいパワーの220馬力、今となっては国産車と変わらない327万円の設定にしびれました。
今度試乗しようかな。


車が欲しくなってきた1日でした。小学館のDIME編集部の方々には、このような機会を与えていただき、熱く御礼申し上げます。