SIGMA 150-600mmで百里基地撮影ダイジェスト2015年05月10日 12時30分

SIGMAの150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sportsを使って、初めて晴天での撮影に挑んだ先日金曜日。
前回のブログの通り、色々課題は見えてきたものの、これまでのテレコン使用で400mmまでとは違った世界である600mmまでの焦点距離そのものは、満足行くものでした。

ただ、500mmや600mmともなると、単純に道具を揃えたからすぐ迫力ある撮影ができるわけでもなく、撮り手の腕がもろに出てしまいますから、初心者がいきなり買うレンズではないことは確かです。
自分も学生の頃、やはりSIGMAの70-300mm APO Macroから飛行機撮りするようになったので、まずは300mmクラスで慣れることからでしょうね。

F-15JとDJが並んで離陸していきます。

●F-15J(72-8893)とF-15DJ(32-8060)
F-15J(72-8893)とF-15DJ(32-8060)

F-15J(72-8893)とF-15DJ(32-8060)

410mmでの撮影。この日は天気がよく、陽炎の影響もあって、びしっとシャープな写真は得られませんでしたが、それにしても70-200mm f/2.8G VRIIに2倍テレコンの時より少しAFの立ち上がりが遅い気がします。今ひとつピントが来ていません。
あと、この焦点距離でも、やや周辺減光が目立つ感じです。自分はあまり気にしませんが、気になる人は気になるでしょうね。


●F-4EJ改(37-8333)
F-4EJ改(37-8333)
古参の333号機もまだまだ現役。
360mmだと、解像感は良い感じですね。


●F-15J(72-8893)
F-15J(72-8893)

F-15J(72-8893)

●F-15DJ(32-8060)
F-15DJ(32-8060)

F-15DJ(32-8060)

先ほど上がっていったF-15JとDJがタッチアンドゴーを何度かやってくれたので、良い練習になりました(お互い?)。

480~550mmでの撮影ですが、このあたりの焦点距離が、このレンズの美味しいところかもしれません。
600mmだと解像感や被写体ブレもそうですが、AF速度や精度ももう一歩な感じがありますが、少し引いたこの辺りの焦点距離は、そこそこ歩留まりがよくなっています。
ズームレンズの難しいところですね。一緒に撮影に行った親分さんとも話しましたが、ゴーゴーロクやロクゴーロク(500mm f/5.6・600mm f/5.6)と言った単焦点レンズがあれば、画質もよく、まだ何とか買える値段(とは言え数十万円はするでしょうけど)になると思うのですが、中途半端で売れないのでしょうね。


●RF-4E改(57-6909)
RF-4E改(57-6909)

RF-4E改(57-6909)



やっぱり501飛行隊のRFは迫力あっていいなぁ。J79エンジンの爆音が大迫力です。
下の写真は420mm。さすがに70-200mm VRIIに2倍テレコンよりは、ずっと解像度が良いです。ただ、この焦点距離でも周辺減光はやや目立ち、これがこのレンズの欠点の一つです。150-600mmと高倍率の望遠ズームなので、如何に最近のSIGMAが良いとはいえ、この値段のレンズですから、欠点は仕方ないでしょうね。


●春秋航空 A320-214(B-9920)
春秋航空 A320-214(B-9920)

百里というか、茨城空港でお馴染みの春秋"偵察"航空(笑)。
こいつがいる間は、百里基地の格納庫はだいたいがシャッターを下ろします。
これも600mmですが、やはり少ししゃっきりしない絵です。周辺減光も大きい。
ちなみに、AFはレンズ側はカスタム設定でAF速度優先にしていますが、このモードは速度と引き換えに精度をやや犠牲にするため、被写体によっては標準のAF速度精度で撮ったほうが良いでしょうね。

●RF-4EJ改(47-6335)
RF-4EJ改(47-6335)


"美味しい焦点距離"490mmでRF-4EJ改も。戦闘機転用のRFも、機体寿命から次々引退しているようなので、撮るなら今しかないです。
この日は夕方所要があっため、早めに切り上げてきましたが、このレンズについての収穫は多々あったので、有意義な撮影となりました。


このSIGMAの150-600mm Sports、欠点も色々あるものの、現時点で400~600mmを多用する撮影となると、予算20万円までで他に選択肢は、同じSIGMAなら高倍率ズームで人気の高い50-500mm、150-500mm、150-600mm Contemporary、Tamronの150-600mmくらいでしょうか。
50-500mmは便利ズーム故に、望遠側の画質はWeb掲載サイズで分るくらい悪化しますし、150-500mmは光学系が古い。ContemporaryとTamronは、焦点距離も同じでより軽量、画質も悪く無いとのことで、あとは防塵防滴とボディの堅牢性が必要か否かの選択肢ですね。

400mmまでで良ければ、AFの速さと精度と信頼性から、絶対に純正のAF-S 80-400mmがオススメですが、それより長い焦点距離はNikon純正は高価な単焦点しかないため、この150-600mm Sportsは、無難選択とは思います。


今後の課題としては、600mmのAF調整を行わなければなりませんね。
USBドックでの調整は、調整の度にいちいちボディから外してドックを繋がなければならないのが手間です。
レンズ側にmicro-USB端子でも付けてくれたら有難いのですが。



※RAW現像途中の画像を誤って掲載したため、一分画像を再掲載しました。