SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sportsのファームアップとテスト撮影2015年03月31日 23時55分

手に入れたSIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sportsですが、カメラに装着するより前に、ファームウェアのアップデートとカスタムセッティングを行います。

USB DOCKにてレンズのFWアップデート

このためには、別売りのUSB DOCKが必要で、今回それも入手。
ここ最近のSIGMAレンズは、このUSB DOCK経由でファームウェアの更新やカスタムセッティングが行えるようになっています。
写真のように、レンズのマウント側に接続して行います。
でもこれ、レンズ側に直接USB接続できればいいのに…と思うのですが。このためだけに5千円弱かかりますからね。

さて、レンズデフォルトのファームウェアから、Ver1.0.1に更新しましたが、この更新の内容はSIGMAのHPによると、手ブレ補正のOS2モードの流し撮りに関連するものです。

SIGMA Optimization Pro

>今回、レンズファームウェアを更新することで、流し撮りに最適な手ブレ補正モード2において、従来の横方向に加え、縦方向や斜め方向でも効果的に補正が出来る、新しいOSアルゴリズムを利用できます。アップデート後は、構図の横位置、縦位置を問わず、カメラを上下や斜め方向に動かした場合でも手ブレ補正が有効に働き、流し撮りの効果を損なうことなく被写体の動きを表現することが可能になります。

モータースポーツや飛行機撮影では、必ずしもレンズに対し水平でパンを振るわけではないので、こういう改善は助かりますね。

カスタムセッティングでは、ヒコーキ撮りで既に本レンズを使用しているユーザーさんの書込みやブログを拝見して、カスタムセッティングのC1に、AF速度優先、手ブレ補正(OS)もダイナミックビューを割当。今回は行っていませんが、AFの動作距離範囲(リミッター)や、フォーカスリング操作でAFからMFに切り替わるマニュアルオーバーライド(他社で言うフルタイムマニュアルフォーカス)の感度も設定できます。

AF速度優先に設定

OSをダイナミックビューに設定

こういったセッティングが出来るのも面白いです。

AFの微調整も、各焦点距離とフォーカスポイント毎に調整可能と、かなりマニアックにセッティングを追い込めます。
逆に言うと、純正レンズほどの精度が出せないから…かもしれません。
ここもテスト撮影しながら追い込みたいと思います。焦点距離の長いレンズなので、AF精度は撮れる絵に大きく影響を及ぼしますからね。

さてテスト撮影は、またしても夜、マンションのベランダから行いました。
三脚使いましたが…手持ちのカーボン三脚は、3kg近いレンズを想定していません。
飛行機撮りなので普段三脚は使いませんが、三脚ももう少し頑丈なものを考えないとですね。

150mm f5
データ:Nikon D810 + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sports Aモード(f/5 1s)-1.3 150mm ISO800 RAW現像


300mm f5.6
データ:Nikon D810 + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sports Aモード(f/5.6 1s)-1.3 300mm ISO800 RAW現像


600mm f6.3
データ:Nikon D810 + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sports Aモード(f/5 1/1.3)-1.3 600mm ISO800 RAW現像


中心部は良く解像していると思います。さすがに600mmは少し解像感が甘い感じですが、フォーカスも詰めていないので、この撮影でだけでは判断できません。いずれ明るい場所で、AFテストをして微調整ですね。


◆オマケ

月 600mmをトリミング
データ:Nikon D810 + SIGMA 150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Sports Aモード(f/11 1/1000)-1.0 600mm ISO3200 RAW現像

トリミングしていますが、月の表面のディテールも分かるくらいに撮れてしまいます。このくらい撮れると文句無いです。
これは手持ち撮影。ウデを鍛えないとですね。色んな意味で。