EPSON GT-X970でスキャンしてみる1 ― 2014年10月29日 23時57分
昨日に続き、EPSONのGT-X970を紹介。
我が家では、フラットベッドスキャナは、長いことEPSON GT-X750を使用してきました。
7年前の購入金額たったの6千円…。なのに未使用品でハードオフに出ていたものです。今思えばラッキーな買い物でしたね。あの当時でも、新品で買えば2万円以上する機種でしたから。
35mmフィルムは、主にNikon COOLSCAN IV EDを使用するものの、中判ともなると、基本民生機ではフラットベッドスキャナでないとできないので、フラットベッドスキャナは必須です。
長年愛用し、来年で修理が不可能になるX750に変わり、型落ちで安くなったフラッグシップ機を導入したわけです。
さて箱もデカいGT-X970ですが、もちろん中身もデカいわけで、これまで使ってきたX750と並べると、これだけ違います。
容積にして、倍以上違うように思います。
なぜこれだけ大きさに違いがあるかというと、透過原稿をスキャンできる面積が違うため、透過原稿用の光源が非常に面積が広くなっていて、そのユニットを動かす関係上、蓋の厚さが相当大きくなっているのです。
蓋を開けて比較してみると…
GT-X970は、35mmフィルムのスリーブ4列24コマ)、あるいは4X5や8X10など大判フィルムもスキャンできるよう、原稿台全面で透過原稿スキャンが可能となっており、蓋の裏側の光源(冷陰極管)ユニットも大型になっています。
一方、GT-X750は中判フィルムまでのスキャンとなっており、透過原稿をスキャンできる範囲も狭いため、蓋の裏側の光源ユニットも小型になっています。
設置しましたが、カラーボックスの上では結構ギリギリかも。
2007年発売と設計が古い機種らしく、接続はUSB2.0のほかIEEE1394(6pin)も装備。
一般的には、USB接続よりIEEE1394のほうが、CPU負荷率が低く、実転送速度も有利、と言われていますが、昨年新調したメインPCは、IEEE1394接続ができないため、使う場合はPCIeかPCIのボードを買わなければなりません。が、そこまでする必要があるかな?
ボードはハードオフで調達でもしてきますか。
上級機らしいのは、スキャンプロファイル作成用ソフトのx-rite i1Profilerが付属されていること。
GT-X970発売当初は、EZColorというソフトだったようですが、後継ソフトとしてi1Profileが採用されたようです。プロファイルは早速作ってみましたが、手順が書かれた説明書はなく、少し調べが必要でした。
これについては別途、紹介しましょう。
バンドル版のPhotoshop Elements11も付属します。GT-X980からは付属しないようです。
なお、生産時期によって、添付されるElementsのバージョンも違いますので、初期の物は7.0だったりします。うちには9.0までしかなかったので、サブPCに使わせていただきます。
では、先日スキャンしたフィルムと同じものをスキャンしてみます。
●EPSON GT-X970 i1Profileでキャリブレーションしたicm割当 3200dpi
如何でしょう?
GT-X750にあった、太陽の白飛びやトーンジャンプがなく、グラデーション豊かに再現されています。
これは自動補正のみで、後は何もいじっていませんが、ここまできちんと色が出るのは大したものです。
COOLSCAN IV EDは、フィルムの状況によっては、変な色転びが発生することもありますが、GT-X970は安定性が高そうです。
また、Digital ICEによるホコリ取りや傷除去も、GT-X750のような不自然な補正がないですね。GT-X750ではあまり使い物にならなかったDigital ICEが、結構使えるようになっています。それでも、つながりの自然さは、COOLSCANが一方上手です。
フォーカスは、フィルムガイドデフォルトの高さですが、やはりCOOLSCANやD810 + ES-1に比べるとシャープさはもう一歩な感じです。ここはある程度高さ調整による追い込みが必要ですね。
スキャナドライバも、慣れたEPSONそのもので問題ありません。
今度は中判もスキャンしてみたいと思います。
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