SanDisk Extreme Pro 64GB（160MB/s）の速度を計測してみた ― 2014年08月12日 22時19分
カメラのキタムラからの特売メールで、相場よりお安くなっていたExtreme Pro UDMA 7 CFカード 64GB （SDCFXPS-064G-J92）を買ってみました。
キタムラだけに、怪しげな海外パッケージの輸入物（偽物も多いと言われる）ではなく、日本国内向け品です。
Extreme ProのCF版は、UDMA7に対応し、私がD800導入時に最初に買った初期のものは、90MB/sの転送速度を謳っていましたが、マイナーチェンジで160MB/sに対応。
CFカードのUDMA7規格は、理論上167MB/sなので、ほぼUDMA7規格の限界速度まで出るということになります。
さて、実際のところ、どの程度の転送速度が出るのか、ベンチマークソフトであるCrystalDiskMarkで測ってみました。
PCのスペックは、マザボがGigabyteのZ87X-UD3H、CPUがCore i7-4770、メインメモリ16GB、カードリーダーは、UDMA7対応のUSB3.0接続OwltechのOWL-CR6U3を使用しました。
●Extreme Pro UDMA7 CF 64GB（160MB/s）
書き込み速度は92.75MB/sですが、読み込みは124.5MB/sとなかなか。カードリーダーの性能も加味されるので、これだけ出ていれば、何ら問題ないでしょう。
ついでに、手持ちのカードを色々測ってみました。
●Extreme Pro UDMA7 CF 32GB（90MB/s）
今まで使っていた、1つ前のモデル。D800購入時に同時購入。こちらは読み出し速度は公称値以上、書き込みも80MB/sと優秀。
実際にカメラで使う限り、160MB/sと90MB/sモデルに大きな差は出ないかもしれません。
●Extreme IV UDMA CF 8GB（45MB/s）
D300で使用しているこのカード、Extreme IVのマイナーチェンジ後のモデルで、2008年登場。
こちらも公称値に近い速度が出ていて、この当時のデジタル一眼レフに最適なモデルでした。
●SILICON POWER X200 CF 8GB（30MB/s）
こちらは、上記Extreme IVの8GB導入前、どうしても追加でカードを買う必要に迫られた際に、多分お金がなかったんでしょうね。
つい安物を買ってしまったのですが、これが大失敗。
D300で連写すると、記録が遅いのなんの。とにかくD300と相性が悪く、連写には使えないシロモノでした。
実際こうして計測してみると、読み込みは公称値を超えていますが、書き込みはその1/3程度の12.54MB/sでしかありません。これでは遅いはずですね。
これ以来、一眼レフではSanDisk以外使用していません。
ついでに、SDカードも測ってみました。
●Extreme Pro UHS-I SDXC 64GB（95MB/s）
あれれ、読み書きの差はほぼないものの、公称値の2/3しか出ていません。
これはカードリーダーの性能の問題なのか、はたまたこんなものなのか。
ちなみに、D810/D800では、SDカードは動画書き込み用で、メインの撮影では予備として待機です。
この数値を見ると、やはり今でもCFカードが優位に感じますね。上級機がSDカードを採用していないのも、何となく分かる気がします。
●Extreme UHS-I SDHC 32GB（45MB/s）
こちらは読み書きとも公称値通りに出ていますね。ということは、上のExtreme Proの数値は、カードリーダー側の性能限界なのかも？
●TDK SDHC 32GB Class10（公称速度不明）
こちらは、Amazonで買ったTDKブランドの安いカード。公称速度不明。カーナビで使っているカードです。
読み込み速度は悪くありません。しかし、書き込み速度は、読み込みの1/3しかありません。
これでわかったことは、SanDiskのExtremeシリーズは、ほぼ公称通りの速度が出る、読み書きの速度差が少ない、書き込み速度はカメラにとっては重要ですから、やはり信頼すべきカードは、各メーカーのベンチマークになっているSanDiskが安心と言えます。
安物のカードは、読み込みは悪くないものの、書き込み速度が極端に落ちています。
遅くても待てば良い、ただのデータ移動と違い、リアルタイムに書き込んでいるカメラでは、安物は使いたくないですね。
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