i1 Display Proでキャリブレーションしたらこんなに違った! ― 2014年03月30日 23時00分
先日購入した、X-Rite i1 Display Pro。
それまでのi1 Display2と比べると…
マウス型のDisplay2に対し、蓋などが一体になったPro。キャリブレータを安定させる錘も、Display2では外れやすかったものが、Proは外れない形状になり、位置の微調整も簡単。
やはり数年違うと進化していますね。
うちのディスプレイは、ハードウェアキャリブレーション対応の、ちょっと古くなってきたNECのLCD2690WUXi。キャリブレーションソフトは、i1純正ではなく、このNECディスプレイのハードウェアキャリブレーション専用のSpectra ViewIIです。
形状的に、Proは安定してディスプレイに密着できるか心配でしたが、旧Display2よりずっと安定していますね。自重がそれなりにあるからでしょうか。こんなところにも進歩を感じます。
調整後は、明らかにディスプレイの色味が変わりました。つまり、i1 Display2の劣化をまざまざと見せつけられた形です。
古いi1 Display2ユーザーは、すぐにでも買い換えるべきです!
調整前のガンマカーブ。1日前に、i1 Display2でキャリブレーションしたばかりですが、i1 Display Proで計測すると、もう結構ずれているのがわかります。
調整後のカーブは、RGB各色が均一に、きれいなカーブを描いているのがわかります。
そして、実際の写真がどう見えるかを比較してみました。
カメラはD800を使い、ホワイトバランスは、ディスプレイのD65に近似の6250kに固定して撮影。
調整前。びっくりするくらい赤っぽい。実際肉眼で見る限りは、こうも赤っぽくは感じなかったのですが、カメラの液晶でデータを見たとき愕然としましたよ。
いやびっくり! 調整後はこれだけ色味が違いました。今まで何をしていたのだろうというくらい違いますね。
人間、少しずつ色が変わっていくとわからないものですね。
キャリブレーションも、キャリブレーター自体の校正か定期交換が必要だということを思い知った次第です。
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