銀座ソニーでα99を試す2012年12月03日 23時51分

SONY α99
先日銀座に行った際に、ソニーのショールームでフルサイズデジタル一眼、α99に触って来ました。

まず重量。レンズがCarl Zeiss Vario-Sonnar T* 24-70mm F2.8 ZA SSMというのもあって、かなり重いですね。

α、というかソニー以降のαの操作系っていまいちよく知らないのですが、ニコン・キヤノン・ペンタックスのそれとは結構違うように感じました。
所有していないキヤノン・ペンタックスでも、なんとかある程度の操作ができますが、ソニーのは色々わからない部分が多いですね。
なんだかコンデジに近い操作系。


さて光学ファインダを捨てたα、よくネット上ではEVFもOVFに追いついたとか、古臭い光学ファインダよりたくさん表示できて情報量が多いEVFのほうが良い、タイムラグも殆ど無いに等しい、という意見を目にします。

正直な感想を書きましょう。
まだまだOVFに追いついていないです。前評判でEVFにはかなり期待していた分、実際の性能にはちょっとがっかりです。自分の想像の域を超えていませんでした。

というか、せっかくでかいボディなんだから、フルサイズ機のOVFより大きいくらいの画面にならないのだろうか?
カメラをパンすると、EVF上の像は結構流れます。これで動き物の撮影、どうなんでしょう?

自分は一眼レフのフルサイズ機のメリットは、何よりOVFが大きく見やすいことと思っています。
画質や高感度耐性が有利なのもありますが、ファインダを見て十分見やすい大きさ、ピントの山がきちんと見えることが重要なんです。
α99のEVFは、そこまで届いていません。いくらフォーカスエリアを拡大できたとしても、一々拡大操作をするのが面倒、拡大せず見えるのが理想ですから。
最高の光学ファインダと称されたα900を到底超えられるものではないです。

残念ながらα99、フルサイズであるという事以外、ボディなどの設計思想そのものに革新的なものがあまりないのですよ。
世界初と称するデュアルAFも、だったら像面位相差だけで何とか出来なかったのか?という疑問が残りますし。

αシステムって、結局フィルム時代から引き継いだ一眼レフ前提の設計を、トランスルーセントミラーテクノロジーという変則的な形式で、ミラーは残っているけど一眼レフではないという、中途半端なシステムに感じますね。
将来、像面位相差AFだけで十分な性能が出せるようになった場合、トランスルーセントミラーは不要になるけど、光学的な理由でミラーがある前提のスペースを取らなければならないので、無駄なんですよね。

だったら、NEXシステムのほうが理にかなっていますね。


と、ソニーユーザには少々厳しい意見を書きましたが、一方で、ソニーならではの技術はたくさんありますから、ぜひそこを磨いていただきたいものです。
EVFがOVFに並ぶ日が来るのでしょうか…