今頃になってNikon F100を買ってみた ― 2012年11月20日 23時09分
先日の土曜日、嫁の用事で銀座に行ったのですが、銀座といえば新宿とともに中古カメラ屋が多い場所です。
まあ銀座の土地柄、相場よりちょっと高めで、レア物、コレクター向けのもの、舶来品も多かったりします。。
で、ぶらぶらしていましたら、三共カメラさんのショーウインドウに飾られているニコンAF機が目につきました。
F4が1万円から! うむむ、外装はかなりテカって使い込まれているけど、F4はファインダ最強だしな…
と思いながら下を見ると、F100が何と8千円! F100もついに1万円を切る時代ですか。
一度は見送ったものの、やはり気になる。結局また店に戻って、見せてもらいました。
動作は問題なし。外装は、ラバーがそろそろベタつきだしそうな気配ですが、これはエタノールで拭けばなんとか。
裏蓋の鼻が当たる部分がテカっているので、まあそこそこ使われた個体と思われます。
それでもF100はマグネ外装ボディ、F5譲りの5点AF(スーパーインポーズ対応)、G対応やVRレンズも使えますし、手持ちのF80Dとの入れ替えに良いかなと。
何よりオークションではなく、実機を確認できる店頭販売で8千円。
結局買ってしまいました(汗
この三共カメラ、銀座でも外れにあるせいか、他店相場より安めのものも多く、ここのお店のおじさんがまた良い感じなんですよ。
「F100なんて、昔は10万円もしたカメラなのにねぇ、8千円なんてね。まあ買う方にとっては有難いと思うけど(笑)」
「AFのニッコール、20-35のエフニーテンハチね、あー5万円くらいだけど、フードないから4万5千円でいいよ」
とね。
思えば10年くらい前に、ここでジャンクレンズを購入しています。
掘り出し物がありそうで、また行きたいですね。
で、早速日曜日には紅葉撮影を…と思ったら、目的地は調べた情報に反してまだ紅葉はこれから。
とは言え、散歩しつつ撮影してきました。最後のASTIAを詰めて。
正直、かなり気に入りました。F80Dのような、何か物足りない感じはなく、シャッターを切るのが楽しい。
ボディもがっしりしていて、手持ちのD300やD800に引けを取りませんし、操作系もF5以降の2コマンドダイヤルで、デジタル一眼レフとの併用でも迷いません。
F5より少し新しい分、AFポイントのスーパーインポーズ表示や、カスタムセッティングによる簡易露出補正も可能(F5にはない)など、その後のニコン一眼レフの基礎となっていますね。
唯一のウイークポイントは視野率が100%ではないことですが、今でこそD300やD800クラスでも視野率100%ファインダとなっていますが、昔はF一桁、D一桁のみだったわけで、それでも96%は確保していますから、F90系よりは良いんですね。
一方、データバックはオプションでも日付機能しかないのが残念な所。買ったF100はデータバックなしです。
縦グリは…、もうフィルム機で連写撮影はしないだろうし、軽量化のためにも、このままで行きたいと思います。
長年使ってきたF90Xsと、スペックを比較してみました。
F100 | F90Xs | |
発売年 | 1998年 | 1994年 |
ファインダ | 視野率約96% 倍率0.70倍 | 視野率92%(アサヒカメラ誌実測94%) 倍率0.78倍 |
AF測距点 | 5点(中央・左右クロスセンサ) マルチCAM1300センサ |
中央ワイド1点(クロスセンサ) CAM246センサ |
連写速度 | 約4.5コマ/秒(単三アルカリ電池4本) 約5コマ/秒(MB-15使用時) |
約4.3コマ/秒 (動体予測AF時:約4.1コマ/秒) |
測光 | 3D-10分割マルチパターン 中央部重点 スポット(CPUレンズ装着時AFエリアに連動) |
3D-8分割マルチパターン 中央部重点 スポット |
ミラーアップ撮影 | 不可 | 不可 |
シャッター速度 | 1/8000~30秒(X:1/250) 1/3段で設定可能 | 1/8000~30秒(X:1/250) 1/3段で設定可能 |
アイピースシャッター | 非内臓 | 内臓 |
視度調整 | -3~+1 m-1 | 非対応 |
対応レンズ | Gタイプ:対応 Dタイプ:対応 AF-S/AF-I:対応 VRレンズ:対応 Aiレンズ:対応(中央部重点測光可) Auto Nikkor:非対応(Ai改造にて対応) |
Gタイプ:P/Sモード時のみフル対応 Dタイプ:対応 AF-S/AF-I:対応 VRレンズ:非対応(VR以外は対応) Aiレンズ:対応(中央部重点測光可) Auto Nikkor:非対応(Ai改造にて対応) |
コマンドダイヤル | 2ダイヤル | 1ダイヤル(背面のみ) |
インターバル撮影 | 非対応 | データバックMF-26にて対応 |
オートブラケティング | 対応 | データバックMF-26にて対応 |
多重露出 | 対応 | データバックMF-26にて対応 |
スピードライト (フラッシュ) |
非内蔵 一部外部SBにてマニュアルFP発光対応 外部SBにて3DマルチBL調光に対応 |
非内蔵 一部外部SBにてマニュアルFP発光対応 外部SBにて3DマルチBL調光に対応 |
防塵・防水対策 | 対応 | 非対応 (ただし厳しい条件下でもこれまでトラブルはない) |
コメント
_ 金田 ― 2014年01月27日 20時31分14秒
_ やまろ@管理人 ― 2014年01月27日 23時43分53秒
マルチパターン測光は使えなくなり、中央部重点かスポット測光になります。
絞り優先かマニュアル露出で使用できます。
ただ、Aiレンズなら、F4のほうが使い勝手は良いかもしれませんね。
_ kirk1701 ― 2014年08月03日 17時57分31秒
FUJI FinePixS2→S3Pro→S5Pro→FM2→F4→F5→F100と、随分遠回りしてF100に辿りつきました。
常用しているS5Proがフィルムになった感じで非常に使い易いです。
現行のデジ一に比べればやや大きいものの、KodakのEktarなどのように露出にシビアなフィルムには好適の測光方式が頼もしく、
暫くはPENTAXのLXと一緒に持ち歩こうと思っています。
_ やまろ@管理人 ― 2014年08月04日 00時04分15秒
なかなかよい遍歴ですね。個人的にはファインダ最強のF4が欲しいですが、プラボディなので程度の良い個体が少なくなりましたね。
F100は、現在のデジタルの操作系の基礎を作ったボディですから、使いやすいですね。露出も安定しています。かわいがってあげてください。
※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。
※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。
トラックバック
このエントリのトラックバックURL: http://yamaro.asablo.jp/blog/2012/11/20/6638984/tb
※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。