二居発電所(1)2011年05月06日 23時39分

恒例のGW廃墟撮影ツアー。
と言っても今回は泊りがけではなく、日帰りです。
当初は秋田か静岡の某所も検討していたのですが、震災の影響による長期出張。せっかっく休みで自宅に帰ってきているのに、嫁を置いて撮影ってのもねぇ…

北関東道のおかげで、日帰りに新潟なんて芸当も可能になりました。ビバ北関東道。


さて今回は新潟は越後湯沢から少し南下したところにある「二居変電所」へ行ってみました。

二居変電所全景

他のWebサイトやブログにもありますが、この変電所の経緯は一切不明。
古い地図に変電所と書いてあったことから、変電所であることは確かなようですが、「二居変電所」が果たして正式名称なのかも不明なところです。

分かることと言えば、私の生まれる遥か前、昭和40年代には既に廃墟となっていた事。
これはあとで載せる写真からわかります。廃墟歴は実に四十数年です。

大きな開口部

まずはこの大きな開口部から入ってみます。
手前にこんな時期でもまだ雪が残っているのが、雪国らしいですな。



吹き抜けの空間

デジタルカメラでは、モノクロにしないのがポリシーだったのですが、RAW現像してみてカラーではどうもしっくりこない。廃墟系サイトでたまに見かける、彩度上げすぎの写真も好みではないので、モノクロにしてみたけど、これがしっくり来るな。

ちなみに今回BRONICA S2+フジ・ネオパンアクロスでも撮影。
現像から上がったら掲載します。


光

この空間に何が設置されていたか、今となっては謎です。変電所らしい設備は一切残っていません。

手の届かない高い場所にある窓の光のみが射している空間。

手の届かない窓

昭和前半の建物らしい、縦長の窓が特徴。
自分が子供の頃通っていた昭和一桁に建てられた小学校の窓を思い出します。


二居の文字

壁に掘られた「二居」の文字。
ここが二居変電所と呼ばれる所以です。しかし、正式名称だったかは不明です。


トマソンの開口部と光

この吹き抜けの空間には、かつて変電所設備があり、恐らくメンテナンス用の空中通路もあったはず。
今ではトマソンと化した開口部が見えます。


見上げたくなる空間

通常カラーだとこんな感じ。見上げたくなる空間。


雪に塞がれる

雪の向こうは国道です。さいわい雪が硬いので、よじ登って進入可能でした。
巨大な開口部は、設備を搬出入するためのものだったと思われます。


静かに侵食される壁


建造から半世紀以上、昭和初期建造だとすると80年以上経過しているわけで、コンクリートも少しずつひび割れ、湿気が侵食し、崩壊へとゆっくり進んでいます。
コンクリに混ぜた砂利が露出しています。


苔ドーナツ?

謎のリング上の物体は、苔に覆われていました。これ以外、本当に物らしい物が残っていません。


開放感たっぷり


では建物の2階へ…


では、建物の2階部分に移動します。ここからはいけないので、かつて入り口だった別の場所から入ります。
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