青函高速フェリー「ナッチャン」復帰か!?2009年03月04日 18時15分

08年夏のナッチャンRera (復活希望!)
データ:Nikon D300 + AF-S Nikkor ED 18-70mm f3.5-4.5G Aモード(f13 1/320) 43mm


今日は夜、用事があるので早めの更新。


http://www.asahi.com/business/update/0221/HOK200902210001.html
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/02/5610.html
http://www.kanaloco.jp/localnews/entry/entryivfeb0902779/


これらの記事によると、昨年運行休止した東日本フェリーのウェーブピアサー型高速フェリー「ナッチャンRera/World」が、GW前にも復帰を検討中とのこと。

この2隻は、昨年10月末をもって運行休止となっていたが、燃料価格が落ちたことで復活するかもしれない。

ただ…記事によると期間限定となっていたり、道南自動車フェリーが借りるとか、いまいちよくわからない。正式決定していないといえばそれまでだけど。



まず期間限定について。
これは一般のフネと勝手が違うため、運行整備には専門知識を必要とするわけですが、そういった人材の確保は出来るのか? しかも期間限定と来た。
既に東日本フェリー撤退しているわけで、従業員も関連会社に移動とか解雇とかになっているんじゃないでしょうか?
期間限定が対費用効果を考えてどうなのか?ただ係留して錆びるに任せるくらいなら、運行させたほうがマシ?


もう1つ、どこが運行するのか?
東日本フェリーは、会社自体はまだ登記されている?けど、国内フェリー事業撤退となっている。
東日本フェリーの在来船舶を受け継いだ道南自動車フェリーは、リベラホールディングスの関連会社。
東日本フェリーもリベラの子会社。
つまり、鍵を握るのはリベラである。



これは正月実家に帰ったときに小耳に挟んだ噂話だが、リベラは2隻の高速フェリーを、米海軍へ売るつもりだった、というのだ。
もちろん噂話であり、確証の得られないものであることを留意して欲しい。

ただ、まったくありえない話しでもない。
実は、米海軍は同種の高速船を運用している。
http://www.navsource.org/archives/09/77/7702.htm

これは海軍のMSC(軍事海上輸送部隊)が製造会社のインキヤット・タスマニア社からレンタルしているもの。
通常、MSCはその運行の多くを民間に委託している(今時って感じですね)が、このフネは一応船首に兵装を有している(25mm単装機銃1基)ため、海軍軍人が運行している。

このSwift HSV-2の運用実績から、リベラがさらに大型のナッチャン売り込みを図ることは想像に難くない。

ただ、現時点でナッチャンの復帰話が出ているところを見ると、やはり燃料費高騰が災いして、このような燃費の悪い高速フェリーの需要は一時的に下がっていたかもしれない。

以前からリベラはナッチャンの転売目的で、東日本フェリーに買わせたような噂も飛び交ってましたからね。



いずれにしろ、復帰はうれしい話で、暗い話題の多い函館の活性化に少しでも役立てばいいと思う反面、更なる赤字を出すわけにも行かず、なかなか厳しい運用を迫られることになるでしょう。

個人的には、高速フェリーの効果が得られる長距離航路(舞鶴-新潟-小樽とか大洗-苫小牧)に導入してほしいですが、難しいところでしょうね。


フネの話となると、熱く語りたくなっちゃいますね。
乱筆失礼。