DEEP PURPLE「MACHINE HEAD」 SHM-CD盤2008年10月22日 21時53分

MACHINE HEAD SHM-CD盤
今話題のSHM-CD、HMVのポイント2倍セールだったので、試しに1枚買ってみました。

ディープパープルですが、手持ちのLPの音質は中古盤かつ聴きすぎて摺り減ったためか、すこぶる悪いのです。
リマスター(96年なので最近のリマスターではない)かつSHM-CDなので、それなりに期待はしてましたが…。


うーん、微妙ですね。このCD2500円もするんですが、その値段の価値があるかは微妙なところです。
さすがにLPよりは高音域の広がりはあるものの、低音スカスカでロックのガッツさがあまり出てません。アンプのトーンコントロールで低音を+2くらいにしてあげるとちょうどよい感じです。
盤質以前にマスタリングが良くないなぁ。

SHM-CDはオーディオ好きの間でも賛否両論なんですよね。ノーマルの1.5倍以上の値段の割りに、マスタリングし直してるわけでもなく、CD盤の材質を向上してるに過ぎません。過去にもポニーキャニオンからAPO盤なる同様に材質を改善したCDも出ていて、何枚か持っていますが、比較してなんとなく違うな、程度なんですよね。

これ、iPodなんかのシリコンオーディオに落として聞いてる人なんかは、SHM-CDの恩恵をほとんど受けないのでは。結局のところ、材質がジッターなどに影響してくるとは言え、一度HDDなんかに落とし、メモリ経由で聞けば、安いCDプレーヤーで聞くよりはずっとジッターフリーになりますからね。
ノーマル盤とSHM-CD盤をPCに取り込んでバイナリレベルで比較する分には、まったく同じという報告もあるようです。マスターが同じだからバイナリレベルで一致するのは当たり前ですね。


というわけで、同じマスターのノーマル盤を持っているなら、あまり買う価値はないように思います。新規で買うならいいかも。



うちの2台のプレーヤーでの比較では、いつもはロックのガッツさがでるDENONのDVD-5000のほうがこの手のソースは有利なんですが、なぜかあまり良くなく、新しいマランツのSA-15S1のほうがロックらしさが出ました。こういうのもオーディオの面白いところ。